[サックス]下唇が痛くなる!?原因と対処法、練習方法を解説

こんにちは、サックス奏者の鈴木です。

サックスを練習していると、「下唇が痛くなる」という悩みをよく相談いただきます。
下唇を見てみると歯の跡がくっきりついていたり、ひどい時には唇が切れてしまったりすることもあります。

「痛いのは練習を頑張っている証拠だ」と我慢してしまう方も多いのですが、実はその痛み、アンブシュア(楽器を吹く時の口の形)や楽器の支え方を見直すことで劇的に改善します!
今回は、下唇が痛くなる原因と具体的な対策や練習についてお話ししていきますね。

1. 下唇が痛くなる主な原因を確認しましょう

下唇が痛くなってしまう最大の原因は、アンブシュアにおいて「顎(あご)の力でリードを噛みすぎていること」にあります。

特に初心者の方は、高音域を出す際に息のスピードが足りず、無意識に下顎をギュッと締めて音を出そうとしてしまいがちです。
リードを強く噛むと、リードが振動する幅が狭くなり、結果として細くて小さい音になったり、音程が上ずったりする原因にもなります。

💭 ワンポイントアドバイス クラシックのアンブシュアでは顎でしっかり支える傾向があり、ポップス奏者は顎の力をほぼ入れないのが理想とされます。しかし、どちらのスタイルであっても「痛くなるほど噛む」のは力の入れすぎですので注意しましょう。

2. 息のスピードと舌の位置を意識しましょう

高音域を楽に鳴らすためには、顎で噛むのではなく「息のスピード」を上げることが大切です。

息のスピードを上げるコツは、口の中の「舌の位置」にあります。

タンギング(舌でリードに触れて音を区切る技法)をした後、舌を歯の手前やリードのすぐ近くに置くようなイメージで、少し前に出してみてください。

こうすることで口の中の空間が狭くなり、速い息が入りやすくなり、顎の力に頼らずに高音を出すことができます。

3. ストラップと楽器のバランスを見直しましょう

楽器の重みが下唇にかかりすぎていることも、痛みの大きな要因です。

まずはストラップの長さを調節し、楽器が自然に口(特に上の歯の位置)の高さに来るようにしましょう。

そしてもう一つ、普段のレッスンで多くの方が、意識することで改善できたポイントが「上の前歯と左手の親指の釣り合い」です。

  • 左手の親指: 左の親指で楽器を軽く前に押し、マウスピースを「上の前歯」で受けるようなバランスを作ります。

このように「上の前歯」と「左手の親指」で楽器を安定させることができれば、下顎を自由に動かせるようになり、下唇への負担が大幅に軽減されます。

💭 ワンポイントアドバイス 楽器の重みは首のストラップで受け、向きは親指でコントロールするのがセオリーです。下唇はあくまでリードに添える程度の自由度を持たせておきましょう。

4. 適切なアンブシュアの圧力を知る練習を取り入れましょう

自分がどのくらいの力で噛んでいるのか、理想的な力加減を知るための練習方法をご紹介します。

STEP
息だけを通す

サックスをきちっとくわえた状態で、音を出さずに「ホー」と息を出来るだけたくさん通します。

STEP
少しずつ唇を締める

下唇を「う」の形にしたときに固くなる部分で、息を入れながら少しずつリードに押し当てていきます。

STEP
音が鳴るポイントを探す

力を加えていくと、ある瞬間に音が鳴り始めます。そこが「最も太い音が出るポイント」であり、理想的な圧力です。

これ以上に強く噛んでしまうと、音色が細くなり、唇の痛みにもつながってしまいます。

まとめ:力まない練習で艶のある音色を目指しましょう

下唇の痛みを解決するためのポイントを振り返ってみましょう。

  • 顎の力で噛みすぎない: 痛みの根本原因は「噛み過ぎ」にあります。
  • 息のスピードで高音を出す: 舌の位置を前にして、速い息を意識しましょう。
  • 上の前歯で支える: ストラップを調整し、左親指で楽器を上の歯に安定させます。
  • 最小限の力で吹く: 息だけの状態から音が出る瞬間を探す練習をしてみましょう。

下唇の痛みがなくなれば、より太く艶やかな音色で長時間演奏できるようになります。

まずは次回の練習で、マウスピースを上の歯に預ける感覚から試してみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サックス講師歴18年。「脱!棒吹き」をテーマに、メロディの歌い方を分かりやすくお伝えしています。主にポピュラー楽曲の演奏を中心に初心者からプロまで幅広い方達を指導中。

コメント

コメントする

目次