こんにちは、サックス奏者の鈴木です。
サックスを演奏していて、「1曲吹き終わる頃には口がヘロヘロになってしまう」「後半になると音が震えて安定しない」といった悩みに直面したことはありませんか?
練習を重ねているのに、なかなかアンブシュア(楽器を吹く時の口の形や締め方)の持続力がつかないと感じている方も多いかもしれません。
実は、その原因は純粋な筋力不足だけではなく、「息継ぎ(ブレス)」の方法にあるケースを何度も目にしてきました。
今回は、最後まで安定した音で吹ききるための、ブレスとアンブシュアの関係について詳しく解説していきます。
1. アンブシュアの疲れのポイントは「こまめな休憩」
1曲の後半で音が不安定になる原因の一つに、アンブシュアをキープする力の低下があります。
確かに唇の筋力や持久力も関係していますが、実は「1曲の中でこまめに口を休ませることができているか」という点が非常に重要です。
💭 ワンポイントアドバイス アンブシュアとは、マウスピースを咥える際の唇や口の周りの筋肉の使い方、固定の仕方のことです。これを一定に保つことで、安定した音色を出すことができます。
2. 初心者が陥りやすい「鼻呼吸」のデメリット
特にサックスを始めたばかりの方や独学の方に多く見られるのが、鼻から息を吸うケースです。
アンブシュアの位置をずらしたくないという思いから、口を離さずに鼻で一生懸命吸ってしまうのですね。
しかし、鼻呼吸には大きなデメリットが2つあります。
- 胸式呼吸になりやすい: 鼻で吸おうとすると、腹式呼吸ではなく胸や肩に力が入る「胸式呼吸」になりがちです。 これは首周りや肩の緊張を招き、スムーズな発音を妨げる原因になります。
- 口を休める箇所がなくなる: これが持続力に大きく影響します。 口を閉じたままだと、演奏中ずっとアンブシュアに力を入れ続けることになり、筋肉がすぐに限界を迎えてしまいます。
3. 「口を緩めるブレス」が持久力を生む
プロの奏者が1回の演奏会で何十曲も吹けるのは、筋力があるからだけではありません。
ブレスごとの適切なタイミングでアンブシュアを一度緩め、筋肉を休ませているからです。
息を吸う瞬間に口を緩めることで、一瞬ではありますがリラックスする時間が生まれます。
この「こまめな休息」の積み重ねが、1曲を最後まで吹ききるための持久力に繋がるのです。
💭 ワンポイントアドバイス 1時間、2時間と長く演奏し続ける人ほど、意識的にアンブシュアを緩める時間を作って持久力を伸ばしています。
4. アンブシュアを崩さないブレスのコツ
「口を緩めると、次に吹く時にアンブシュアの位置がずれてしまう」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで、位置を固定したまま口を緩める方法を意識してみましょう。
- 上の歯と下の唇の位置をキープする: マウスピースに当てている上の歯と、リードを支える下唇(巻き込んだ状態)の上下のポイントは固定したままにします。
- 口角や唇の横から息を吸う: その上下の固定は変えずに、唇を緩めて、口角やキチビルの横の隙間から素早く息を吸い込みます。
こうすることで、前後(上下)の安定感は損なわず、左右の筋肉をリラックスさせながら素早く次の音へ備えることができます。
まとめ
- 持久力不足の原因は「ブレス」にあることが多い
- 鼻呼吸は胸式呼吸になりやすく、体や首の緊張を招く
- 息を吸う瞬間に口を緩め、筋肉を休ませることが大切
- 上の歯と下の支えは変えず、唇の隙間から素早く吸うのがコツ
最初はこれまでの癖との違和感があるかもしれませんが、一回一回のブレスで「位置を決めて吸い、吹き始める」という動作を丁寧に繰り返してみてください。
自然に取り入れられるようになれば、アンブシュアの持久力と安定感は格段に向上し、演奏活動がより快適で楽しいものになるはずです。
是非次の練習から取り入れてみてくださいね!


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