こんにちは、サックス奏者の鈴木です。
お子様がサックスに興味を持たれた際、保護者の方から「サックスはかなり重そうですが、何歳から吹けるのでしょうか?」というご相談をいただくことがよくあります。
サックスは華やかで魅力的な楽器ですが、確かにお子様の体格や体力に合わせて始める時期を見極めることが大切です。
今回は、講師の視点から、サックスを始めるのに適した年齢とその判断基準について解説します。
お子様によって個人差が大きいですので、一つの目安としてお考えください。
1. アルトサックスは「9歳〜10歳」が目安
結論から申し上げますと、一般的なアルトサックスを始めるのであれば、小学校中等年の9歳から10歳くらいがちょうどよい時期といえます。
この年齢が推奨される主な理由は、楽器の「重量」にあります。アルトサックスの重さは個体差もありますが、約2kg強(2.3kg〜2.7kg程度)あります。
この重さを両手で支えつつ、さらにストラップをかけて首でも支えなければならないため、小学校低学年のお子様には体力的な負担が少し大きいのが実情です。
💭 ワンポイントアドバイス サックスは非常に繊細な楽器です。
色々な場所をぶつけてしまうと故障の原因になりやすいため、楽器を丁寧に扱うことができる年齢という点でも、小学校中等年以降が一つの目安になります。
2. 小学校低学年なら「カーブドソプラノサックス」という選択肢
「もっと早くから始めたい」というお子様には、カーブドソプラノサックスという選択肢があります。
ソプラノサックスはアルトサックスよりも音域が高く、多くのモデルは「ストレート(真っ直ぐな形)」ですが、なかにはアルトサックスを小さくしたような「カーブド」と呼ばれる形のものがあります。
- 軽量で扱いやすい: アルトサックスに比べて重量が軽く(1.3kg~1.5kgほど)、手が小さく力の弱いお子様でも取り組みやすいのが特徴です。
- 1年生からでも可能: この楽器であれば、体格的には小学校1年生くらいからでも演奏に挑戦することが可能です。
3. 「前歯の生え変わり」は注意点
注意が必要なのが、歯の生え変わりのタイミングです。
サックスは、マウスピース(吹き口)を前歯で固定して演奏する楽器だからです。
- 前歯がないと演奏が出来ない: 基本的に前歯が揃っていないと、楽器を安定して吹くことができません。
- 生え変わり時期は休息を: 5歳から7歳頃の乳歯から永久歯への生え変わり時期に、無理をして練習を続けてしまうと、歯を痛めてしまう恐れがあります。
💭 ワンポイントアドバイス もし歯がぐらついてきたり、生え変わりの時期に入ったりした場合は、一旦お休みしましょう。
しっかりと永久歯の前歯生え揃った状態で再開するのがベストです。
4. 体への負担を減らす「ハーネス型ストラップ」の活用
首への負担が心配な場合には、ハーネス型のストラップを使用することをお勧めします。
通常のストラップは首の一点で楽器を支えますが、ハーネス型は肩で重さを受け止める構造になっています。
これにより、首への負担が大幅に軽減され、体がまだ十分にできていないお子様でも、より楽に楽器を保持できるようになります。
まとめ:お子様の成長に合わせて最適なスタートを
お子様がサックスを始める際のポイントをまとめました。
体格がしっかりしてくる小学校3〜4年生(9〜10歳)頃から。
より軽い楽器を選べば小学校1年生頃から可能。
前歯が永久歯に生え揃っているかが重要な判断基準。
ハーネス型ストラップで肩に重さを分散させる。
何より大切なのは、お子様が「楽しい」と感じながら無理なく続けられることです。
教室によっても受け入れ年齢の基準は異なりますし、低年齢のお子様は特に個人差が大きいためまずはお問合せの上、体験レッスンに足を運び、実際に楽器に触れてみることから始めてみて保護者の方がしっかりと判断してください。
お子様の「やりたい」という気持ちを大切に、最適な楽器選びをサポートしてあげてくださいね。


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