[サックス]どれから覚える?使用頻度の高い替え指とメリット・デメリット

こんにちは、サックス奏者の鈴木です。

サックスの運指表を見ると、「同じ音なのに指使いがいくつかある」ことに気づき、戸惑ってしまうことはありませんか?

実は、サックスには同じ高さの音でも2種類、多いものでは3種類の指使いが存在する音があります。

今回は、初心者が混乱しやすい「替え指(かえゆび)」について、これだけ押さえておけば大丈夫というポイントを分かりやすく解説します。

1. 替え指はなぜあるのか?

「替え指」とは、特定のフレーズを演奏する際に、本来の指使い(本指)では動かしにくい箇所をスムーズに演奏するために存在します。

例えば、「シ」と「ド」を交互に繰り返すような指使いは、左手の人差し指と中指がバタバタと動いてしまい、素早く演奏するのが困難です。

このような時、シの指使いに右手のサイドキーを足す「ド」の替え指を使うことで、非常に楽に、そして素早く演奏できるようになります。

💭 ワンポイントアドバイス
替え指は、演奏を「楽にするための道具」です。
無理に難しい指使いで頑張るのではなく、状況に合わせて便利な道具を使い分ける感覚で取り入れてみましょう。

2. 替え指のメリットとデメリット

替え指には便利な反面、注意すべき点もあります。

  • メリット: 指の動きが最小限になり、素早いフレーズが吹きやすくなります。
  • デメリット: 特定の替え指では、音程が悪くなったり、音がこもったりする場合があります。

具体例として、中央音域の「レ」の替え指(オクターブキーを押さず、左手サイドのパームキーを使う方法)などが挙げられます。

この指使いは素早く動かしたい時には有効ですが、音程が下がったり音がこもったりするため、音質が求められる場面には適していません。

3. 丸暗記ではなく「曲の中で」覚えましょう

替え指は10数種類以上と非常に多いため、最初からすべてを丸暗記しようとするのはおすすめしません。
使いどころが分からないまま覚えようとしても、なかなか身につかないものです。

最も効率的な学習法は、練習している曲の中で「ここは指が回りにくいな」と感じたときに、運指表を調べてその都度練習していくことです。

フレーズの流れと一緒に覚えることで、実践的な技術として定着しやすくなります。

💭 ワンポイントアドバイス
運指表を常に譜面台の近くに置いておきましょう。
「困ったときに調べる」という習慣が、上達への一番の近道になります。

4. 最優先で覚えるべき「シのフラット(B♭)」

数ある替え指の中でも、これだけはすぐに覚えてほしい「必須の替え指」があります。

それが「シのフラット(ラシャープ)」の指使いです。

シのフラットには主に2つの重要な指使いがあり、プロの演奏でも頻繁に使い分けられます。

  • サイドキーを使う方法: 左手は「ラ」の指使い、右手はサイドキーの一番下のキーを押します。
  • Bisキーを使う方法: 左手の人差し指1本で、「シ」のキーとそのすぐ下にある小さなキー(ビスキー)を同時に押さえます。

5. サイドキーとBisキーの使い分け基準

この2つの使い分けには、前後にある音との関係性が重要になります。

使用するキー 前後の音の目安 理由
サイドキー 「ラ・シ・ド」など 左手を中心に動かす音の流れに適しているため
Bisキー 「ソ・ファ・ミ・レ・ド」など 右手を使う低い音域へ流れる際に、右手を足す動作のみでおこなえるため
(サイドで行うと右手側はサイドキーを離す動作とフロントのキーを押す動作を同時にしなければならない)

サックスではレギュラーな運指はサイドキーを使う方法ですが、実際演奏での登場頻度はBisキーの方が多い曲も多々あります。

片手で取り回しができる「Bisキー」の方が楽に演奏できるケースが多いため、Bisキーでの練習もしっかりしていくのが良いでしょう。

まとめ:今回のポイント

ポイント
  • 替え指は演奏をスムーズにするための補助手段です
  • 音程や音質が変わる可能性があるため、使いどころに注意しましょう
  • 曲の中で指が回りにくい箇所を見つけた時に、1つずつ覚えましょう
  • 「シのフラット」の使い分けは、サックス演奏において必須の技術です

替え指を使いこなせるようになると、これまで難しいと感じていたフレーズが驚くほどスムーズに吹けるようになります。

焦らず、自分のペースで新しい指使いを練習に取り入れてみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

サックス講師歴18年。「脱!棒吹き」をテーマに、メロディの歌い方を分かりやすくお伝えしています。主にポピュラー楽曲の演奏を中心に初心者からプロまで幅広い方達を指導中。

コメント

コメントする

目次