[サックス]タンギングが速くできない理由と改善方法

こんにちは、サックス奏者の鈴木です。

サックス初心者の方や独学で練習されている方から、非常によくいただくお悩みのひとつに「タンギングが速くできない」というものがあります。

タンギングとは、舌でリードに触れることで音を区切る、歌でいうところの「滑舌」のような役割を果たす大切な技術です。

フレーズの途中や同じ音が続く場面など、演奏の随所で必要になりますが、速い動きになると途端に難しく感じてしまうものです。

今回は、そんなお悩みを解決するために、速いタンギングを習得するための具体的なコツと練習法について詳しく解説していきます。

1. 舌の位置と力の抜き方を確認しましょう

まず見直すべきポイントは、舌がリードに触れる位置と、余計な力が入っていないかという点です。

タンギングは自然な位置で行うことが理想です。

舌をつく位置が前すぎたり、逆に奥すぎたりしないかを確認してみましょう。

言葉で「タ行」の発音をするときに上顎に当たる下の位置が、力まずにタンギングできる位置の目安になります。

そこから前後に調整をして、実際にリードの先端に当てやすい位置を探していきましょう。

また、舌に力が入ってしまうと、音が詰まったような重いタンギングになり、音と音の間の「切れ」が悪くなってしまいます。

力を抜き、軽いタッチでリードに触れることが、スムーズな発音への第一歩です。

💭 ワンポイントアドバイス 舌に力が入ると、音が「ブツブツ」と途切れたような演奏になりがちです。まずはリラックスした状態で、優しく触れる感覚を意識してみてください。

2. 自分に合った「発音」を探してみましょう

タンギングの際の舌の形や発音のイメージも重要です。

一般的には、口の形を「う」の形に近くし、タ行の音、特に「トゥ(Tu)」という発音で練習するのがセオリーとされています。

しかし、「トゥ」のイメージだと人によっては舌全体が大きく動いてしまい、速い動きに対応できない場合があります。

その場合は、よりコンパクトな動きができる「ティ(Ti)」など、他の発音を試してみるのも一つの方法です。

舌の動きを最小限に抑えられる発音を、ご自身で見つけていくことが大切です。

3. 鏡を使って「喉元」の動きをチェックしましょう

舌の動きが大きすぎないかどうかを判断するために、ぜひ鏡を使って練習してみてください。

自分では舌先だけを動かしているつもりでも、実際には舌全体が動いてしまっていることがあります。

チェックするポイントは「喉元(あごの下あたり)」です。

連続してタンギングをした際に、ここがピクピクと大きく動いている場合は、舌の動きが大きすぎるサインです。

理想的なタンギングができている時は、喉元は動かずに安定しています。

舌の前方だけを効率よく動かせるよう意識しましょう。

💭 ワンポイントアドバイス 鏡を見ることで、自分では気づけない癖を客観的に把握できます。喉元が動かない最小限の動きを、目と感覚の両方で覚えていきましょう。

4. アンブシュアを安定させましょう

速いタンギングを目指す際、あごが一緒に動いてしまわないよう注意が必要です。

タンギングのたびにあごが動くと、アンブシュア(楽器を吹く時の口の形)が崩れ、音が「トゥワ、トゥワ」と裏返ったり、音程が不安定になったりしてしまいます。

アンブシュアはしっかりと固定したまま、舌先だけを軽く動かすように練習しましょう。

これにより、まっすぐで芯のある音を保ちながら、速い連符もきれいに吹けるようになります。

5. 段階を踏んだトレーニング

いきなり速く吹こうとせず、まずはゆっくりとしたテンポから基礎を固めていきましょう。

  • 4回連続のタンギングから始める: 「トゥ・トゥ・トゥ・トゥ」と、4つを一塊にして吹く練習をします。
  • 16分音符で継続する: 4つの一塊に慣れたら、それを2回、4回、そして8回(2小節分)と連続して吹けるように伸ばしていきます。
  • 少しずつテンポを上げる: 最初はメトロノームでBPM 60くらいのゆっくりしたテンポからで構いません。無理なく吹ける発音と動きができたら、徐々にテンポを上げていきます。

一般的な楽曲で困らないレベルの目安は、BPM 100〜110程度で16分音符のタンギングができるようになることです。

💭 ワンポイントアドバイス 速さを追求するあまり、形が崩れてしまっては意味がありません。「きれいに響いているか」を常に耳で確認しながら、少しずつステップアップしていきましょう。

まとめ:速いタンギングを習得するポイント

ポイントのおさらい
  • 舌の力を抜き、自然な位置で軽くタッチする
  • 「トゥ」や「ティ」など、舌が小さく動く発音を意識する
  • 喉元やあごが動いていないか、鏡で確認する
  • ゆっくりしたテンポ(BPM 60〜)から、4音1セットで練習を始める

速いタンギングの練習は、最初は思うようにいかずもどかしく感じるかもしれません。

しかし、無駄な動きを削ぎ落とし、リラックスした状態を身につければ、必ずきれいに音を刻めるようになります。

焦らず、日々の練習の中に少しずつ取り入れてみてください。

「この練習方法についてもっと詳しく知りたい」といったことがあれば、いつでもお気軽にコメントくださいね!

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この記事を書いた人

サックス講師歴18年。「脱!棒吹き」をテーマに、メロディの歌い方を分かりやすくお伝えしています。主にポピュラー楽曲の演奏を中心に初心者からプロまで幅広い方達を指導中。

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