音の長さ①:全音符・2分音符・4分音符
この回でわかること
- 音符の形が、音をのばす長さを表していること
- 全音符・2分音符・4分音符の見分け方
- 3つの音符の長さの関係
1. 音符は高さと長さの両方を表す
ここまでの3回で、音符が五線のどこに書かれているかで音の高さが決まることを確認しました。音符が伝えているのは、それだけではありません。
もう1つが音をのばす長さです。同じ場所に書かれていても、音符の形が違えば長さが変わります。高さは位置で、長さは形で表す。この2つが組み合わさって1つの音符になっています。
2. 長さの単位は「拍」
音の長さは、拍(はく)という単位で数えます。
拍は、曲に合わせて手拍子を打つときの、あの一定の間隔です。同じ楽譜でも、速い曲なら1拍は短く、遅い曲なら長くなります。音符が表しているのは「何秒のばすか」ではなく、「何拍分のばすか」です。
1拍をどの音符で数えるかは曲によって変わりますが、もっともよく使われるのが4分音符を1拍と数える形です。この解説でも、当面はこの前提で話を進めます。拍の決まり方そのものは、第7回の拍子記号で扱います。
3. 3つの音符
まずは基本になる3つを覚えます。
| 音符 | 名前 | 長さ | 形の特徴 |
|---|---|---|---|
| 全音符 | 4拍 | 白い玉だけ。棒がない | |
| 2分音符 | 2拍 | 白い玉に棒 | |
| 4分音符 | 1拍 | 黒い玉に棒 |
見分ける手がかりは2つだけです。玉が白いか黒いか、そして棒があるかないか。この2点を見れば、3つのどれかがすぐに判断できます。
玉が黒く塗られているほど短い、と覚えると整理しやすくなります。白い玉のうち、棒のないものが一番長い全音符です。
4. 3つの長さの関係
この3つは、きれいな倍の関係で並んでいます。
同じ長さを、1つ・2つ・4つに分けたものが順に全音符・2分音符・4分音符
名前の由来もここにあります。全音符を2つに割ったものが2分音符、4つに割ったものが4分音符です。名前と長さが対応しているので、覚え直す必要はありません。
5. 数えながら読んでみる
実際に読むときは、拍を声に出して数えながら音符を追います。
帯は、その音がのびている長さを表しています
「1」で最初の音を出し、「2」で次の音に移ります。「3」で出した音は、「4」を数えているあいだものばし続けます。2分音符が2拍というのは、このように2つ分の数を数えるあいだ音を保つ、という意味です。
サックスの場合、この「のばす」がそのまま息の使い方につながります。数えながら吹く習慣をつけると、息の配分も安定します。
6. 確認クイズ
Q1. この音符は何拍のばす?
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2拍です。白い玉に棒がついているので2分音符になります。
Q2. この音符は何拍のばす?
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4拍です。白い玉で棒がないので全音符になります。3つの中で一番長い音符です。
Q3. 3つの音符を合わせると、全部で何拍になる?
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4拍です。4分音符が1拍、2分音符が2拍、4分音符が1拍で、1+2+1=4拍になります。
今日のまとめ
- 音符は、位置で高さを、形で長さを表す
- 長さは秒ではなく「拍」で数える
- 全音符は4拍、2分音符は2拍、4分音符は1拍
- 見分ける手がかりは、玉の色と棒の有無の2点だけ
次回は、これより短い音符を扱います。4分音符をさらに半分、その半分と割っていくと、玉から伸びる棒に旗のようなものがつきます。細かいリズムはここから生まれます。

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