こんにちは、サックス奏者の鈴木です!
本日は、多くの方にいただく質問「楽譜は読めなきゃいけないのか?」についてお話ししたいと思います。
楽器を始めたばかりの方や、これまで音楽経験があまりない方にとって、楽譜はまるで暗号のように見えてしまい、苦手意識や不安を感じることも多いのではないでしょうか。
何を隠そう私自身、楽譜には長らく苦手意識があり、きちんと読めるようになったのはサックスの指導を始めてからでした。
長年たくさんの方にレッスンをしてきた私個人の意見として、楽譜が読めるようになる必要性や、最低限覚えておきたいポイントについて整理しましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
1. 楽譜は読めなければいけないのでしょうか?
結論から申し上げますと、楽譜を読めるようになる必要があるかどうかは、「読めなくても吹けるが、読めた方が良い」というのが正直なところです。
実際、楽譜がなくても自由に演奏できるスタイルは素晴らしいですし、必ずしも「読めなければいけない」というわけではありません。楽譜が読めるというのは、あくまで演奏するための「手段の一つ」に過ぎないからです。
しかし、初心者の皆様には、私は「楽譜は読めるようになった方が良い」とお伝えしています。
その理由は、「楽譜=音の地図」のような役割を果たしてくれるからです。
「どの道を通って、どんな行き方をして、どこに辿り着くのか」が地図で分かるのと同じように、楽譜には「どの音を、どのくらいの長さで演奏すると、このメロディが完成するのか」という設計図が書かれています。
楽譜という地図が読めるようになると、演奏できる曲の幅がぐっと広がり、音楽の世界をより自由に楽しめるようになります。
2. 最初から全てのルールを覚える必要はありません
「楽譜を勉強する」と聞くと、分厚い教科書にある1から100までのルールを全て暗記しなければならない、と思われるかもしれません。しかし、そんなことはありません。
サックスを演奏する上で、最初に覚えるべきルールはごく一部です。
ここからは、これさえ分かれば楽譜の情報の7割程度は読み取れるようになる、「最低限必要な3つの要素」について解説します。
3. ポイント① 音の高さ
まず一つ目は、「音の高さ」です。
五線譜(5本の線)の上に書かれた音符が、どこに配置されているかを見ます。
シンプルに、上に書いてあれば高い音、下に書いてあれば低い音になります。まずはこの感覚を掴むことが大切です。
💭 ワンポイントアドバイス
初心者の方で、音符の下にカタカナで「ド」「レ」「ミ」と書いて練習される方がいらっしゃいますが、これはなるべく避けることをおすすめします。
文字を書いてしまうと、どうしても「音符の位置」ではなく「文字」を読んでしまい、いつまでも音符の位置と音が結びつかない原因になってしまいます。最初は大変かもしれませんが、ルビを振らずに読む練習をしてみましょう。
4. ポイント② 音の長さ(リズム)
二つ目は、「音の長さ」です。
これは、音符がどんな「形」をしているかで判断します。
- 黒丸に棒がついているか
- 白丸に棒がついているか
- 旗がついているか
具体的には以下の種類を形とセットで覚えれば十分です。
- 全音符
- 2分音符
- 4分音符
- 8分音符
- 16分音符
これらに加えて「付点(ふてん)」がついたものを合わせても、覚えるべき形は8種類程度です。これらをパッと見て「このぐらいの長さだな」と判断できるようになりましょう。
5. ポイント③ 休符の長さ
三つ目は、「休符(お休み)の長さ」です。
音楽は音を出すだけでなく、「音を出さない時間」も非常に重要です。
休符も音符と同様に、全休符や4分休符など、長さによって形が決まっています。こちらも主要なものは8種類程度ですので、音符の長さとセットで覚えてしまいましょう。
まとめ
本日の内容をまとめます。
- 楽譜は「音楽の地図」です。読めると演奏できる曲が大幅に増えます。
- 全てのルールを一度に覚える必要はありません。
- まずは以下の3つを優先して覚えましょう。
五線譜の上の位置
音符の形/約8種類
休みの形/約8種類
これらに加えて、慣れてきたらには「リピート(繰り返し)」などの進み方などを少しずつ必要な知識を足していけば大丈夫です。
楽譜という音の地図が読めるようになると、たくさんの新しい曲に挑戦することができるようになり、サックスを吹くことがより楽しくなります。焦らず少しずつ、地図の読み方を覚えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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