[サックス]リードの基礎知識!選び方と交換サイクルを解説

こんにちは、サックス奏者の鈴木です。

サックスという楽器は木管楽器に分類されます。
マウスピースに「リード」と呼ばれるケーン(葦の一種)の板を取り付けて演奏することが、その大きな特徴です。

サックスの音は、このリードが振動することによって発生します。
そのため、リードの状態は音色に対して非常に重要な役割を担っています。

今回は、サックス初心者が知っておくべきリードの基礎知識について、種類や選び方、交換の時期まで詳しく解説していきます。

1. 音楽ジャンルに合わせたリードの種類

リードには、演奏する音楽のジャンルに合わせて様々な種類が用意されています。

  • クラシック・吹奏楽向け: 比較的落ち着いた音色を出しやすい設計になっています。
  • ポピュラーミュージック向け: 明るい音色が特徴です。
  • ジャズ向け: 少し「くぐもった」ような音色がする種類もあります。

ご自身がどのような音楽を演奏したいかによって、選ぶべきリードが変わります。まずは自分の目指す音色に近いものを選んでみましょう。

💭 ワンポイントアドバイス 具体的なおすすめとして、クラシック向けであればバンドレンの「トラディショナル」、ポピュラー向けであればダダリオの「セレクトジャズ」というシリーズが挙げられます。
これらは多くの奏者に愛用されている定番のリードです。

2. 「番手」と呼ばれるリードの硬さについて

リードには「番手」と呼ばれる、硬さを表す数値があります。
メーカーによって表記は多少異なりますが、数字表記のものは

「2」「2 1/2(2.5)」「3」「3 1/2(3.5)」

のように、0.5刻みで分けられていることが一般的です。また、英語表記で

「ソフト」「ミディアムソフト」「ミディアム」「ミディアムハード」「ハード」

などと分かれているものもあります。

数値が大きくなるほどリードは硬くなります。
この硬さは、単に好みの問題だけではなく、マウスピースとのバランスで決めることが大切です。

3. マウスピースの「オープニング」との相性

リードの硬さを選ぶ際の指標の一つに、マウスピースの「オープニング」があります。
オープニングとは、マウスピースとリードの間の隙間の大きさのことです。

  • オープニングが狭いマウスピース: 比較的、硬めのリードが合う傾向にあります。
  • オープニングが広いマウスピース: 柔らかめのリードを使うことで、リードがしっかりと「しなって」くれるため、良い音色が得られやすくなります。

ポピュラーミュージックやフュージョンなどで、明るい音色を出すためにオープニングの広いマウスピースを使う場合は、少し柔らかめのリードを検討してみましょう。

💭 ワンポイントアドバイス 「硬いリードを使わないと良い音が出ない」という考え方は、一つの誤解です。
リードが硬くなると、鳴らすために必要な息の量や、アンブシュア(吹く時の口の形)の強さがより求められるようになります。
無理に硬いものを選ぶ必要はありません。

4. 初心者におすすめの選び方

サックスを始めたばかりで、まだアンブシュアの持続力が備わっていない初心者の方は、

2 1/2(2.5)か3のどちらか

で検討してみるのが良いでしょう。

この2つのどちらかを試してみて、ご自身が吹きやすいと感じる方から始めてみてください。

アンブシュアが安定してくるにつれて、最適な硬さの感覚も掴めてくるはずです。

まずは無理なく音が出せる硬さを選びましょう。

5. リードの交換サイクルを見極めましょう

リードは消耗品であり、適切な交換サイクルがあります。

リードは演奏中に水分を吸収し、演奏後に乾燥するというプロセスを繰り返します。
この繰り返しによって、次第にリードの「張り」がなくなり、音に「芯」がなくなっていきます。

  • 音色の変化: 芯がなくなると、音が痩せたような状態になってしまいます。
  • 反応の低下: 大きな音を出そうとした時にしっかり反応してくれなくなります。
  • ミスの原因: 些細なことで「リードミス(音がひっくり返るなど)」が起きる原因にもなります。

毎日吹く方であれば、2週間程度を目安に交換することをおすすめします。長く使う場合でも1ヶ月程度が限界だと考えておきましょう。

💭 ワンポイントアドバイス 私は毎日長時間演奏するため、3日に1回という早いペースで新しいリードに交換しています。リードが「割れたら交換する」と思われがちですが、割れていなくても音質が低下した時点で寿命と判断しましょう。

6. 近年話題の樹脂製リードについて

最近では、プラスチックなどの素材で作られた「樹脂製リード」も普及しています。

樹脂製リードのメリット:

  • 安定性: 水分を含まないため、吹き始めから吹き終わりまで状態がほとんど変わりません。
  • 耐久性: 天然のリードに比べて非常に長持ちします。メーカーによっては半年近く使用できる場合もあります。
  • 即戦力: 水分を含ませる必要がないため、準備の時間がない場面でもすぐに演奏できます。

樹脂製リードの注意点:

  • 吹き心地: 天然のリードに比べると「粘り」が少ない感覚があり、人によってはリードミスが起きやすいと感じることもあります。

最初は天然のリードで基本を学ぶことをおすすめしますが、状況に応じて樹脂製リードを選択肢に入れるのも良いでしょう。

まとめ:リードの基本ポイント

記事の内容を振り返りましょう。

STEP
リードは振動の源

サックスの音色を決定づける重要なパーツです。

STEP
ジャンルに合わせる

吹奏楽ならトラディショナル、ポピュラーならセレクトジャズなど、音色の好みに合わせましょう。

STEP
硬さ(番手)

初心者は2.5〜3を目安にし、マウスピースのオープニングとの相性を考えます。

STEP
早めの交換

毎日吹くなら2週間、長くても1ヶ月で交換しましょう。芯のない音になったら寿命です。

サックスは、楽器本体を買い替えるよりも、マウスピースやリードといった「口に近い部分」を調整する方が、音色の変化をより劇的に感じることができます。

ぜひ色々なリードを吹き比べて、ご自身に合う「吹き心地」と「理想の音色」を探してみてください。あなたのサックスライフがより充実したものになるよう、応援しています!

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この記事を書いた人

サックス講師歴18年。「脱!棒吹き」をテーマに、メロディの歌い方を分かりやすくお伝えしています。主にポピュラー楽曲の演奏を中心に初心者からプロまで幅広い方達を指導中。

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